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千年木の言い伝え 森人の古い言葉が紡ぐ。 ……千年木の言い伝え。 その古木、千年に一度、大輪の花を月夜に咲かす。 去れど、その花、一夜にして散る。 千年の花、一夜の命なれど、千年の命を紡ぐ……。 遠い昔、ひとりの森人―エルフ―の命の灯火が消えかかろうとしていた。 その日、森は燃えていた。 森人の住まう地域より北方には大陸随一の湿地帯が存在しており、その地に住まう住人達は沼人―リザードマン―と呼ばれていたが、古来より、両種族の間に続く関係は、決してよいとは言えず、時として武力を用いた衝突を見せていた。 互いに自身の正義を信じている。それが、例え、お互いに間違った正義であったとしても。 温厚な森人は争いを好まない種族ではあったが、自身の英知に絶対の自信を持ち、その事で他者を見下す態度が多々見られた。沼人は何よりも力を信じていた。英知すら凌ぐ力の存在を。両者が相容れれないのも自然の成行きといえる。 幾度目かの衝突がおき、そして、森に火が放たれた。大挙として沼人が押し寄せ、森人の虐殺と略奪が行われた。 火の手は、沼人の大軍が引き上げて直ぐに消し止められたが、被害は集落がひとつ焼失してしまう程であった。 まだ夜の開けきらぬうちに、逃げ延びた森人達がぽつりぽつりと戻り始めた頃、力なく地面に膝をつき、今だ燃え盛る紅蓮の炎に照らされながら、うずくまる様に項垂れる男がひとり。 煤埃に黒く汚れた頬には、巻き上がる焔によって乾かされた一筋の痕が残り、その体に幾重にも鋭利な刃物で刻み込まれ、血肉がのぞくほどに開いた傷口から、今もてらてらと赤く輝きをもった血がとめどなく流れ続けていたが、男はその傷などに構う事もなく、ただひたすらに、胸に抱えたひとりの少女を抱きしめていた。 少女は沼人の凶刃に斃れたのか、煤に汚れた頬にすでに血の気はなく、白百合のごとく白い。身に着けている物は所々にやぶれ、背中には大きく斬り下げられた跡があり、そこから美しい肢体を覗かせていたが、ぱくりと割れた傷口も、また同時に露出していた。少女はまるで死んだように生気が感じられず、力なく男の腕に抱かれている。 生き残りの森人達がひとりふたりと周囲に集まり、男とその手に抱かれる少女を見て何事かささやきあっていたが、それもこの男の耳には届かない。 微かに、白い肌をした少女のまぶたが動き、薄っすらと弱々しくも目を開ける。しかし、両の瞳に光はない。それでも、自身を抱く男の事を悟ったのか、苦しげに口元を少し動かし、何かを伝えようとしていた。 男は耳をよせ、少女の言わんとしている事を聞き逃すまいとする。 一言二言、言葉が続いたのだろうか。男は顔を歪めながらうなずくと、少女を抱きかかえて立ち上がり、森の奥へと続く道に向かい歩きだす。 どれ程の間を歩いたのだろうか、うっそうとした森を抜けると、やがてそこには月や星の光が降り注ぐ、僅かばかりの草地が広がっていた。 高い木といえば、草木に囲まれて年老いた大木が一本、ひとり孤独に生えているだけである。 男はその大木の根元に腰を降ろすと、少女を寝かせ、頭を自身の膝の上に乗せてその髪を優しく撫でた。少女の頬に付いた汚れを拭い取ろうと、布切れを手にしたが、それは血で赤く染まってしまっていた。 布を手にする肩が震える。男の頬を、黒く濁った水が伝い流れる。 「おにいちゃん……花が……咲いてるよ……。 あの……花の……なまえ……なんだろ」 少女がおもむろに手を伸ばした。 男が顔を上げた。 ふと、それまで苦しげであった少女の顔から、苦痛の色が消え去る。 大木へと、天へと伸ばされた少女の小さな手は、何も掴むことなく、地へと崩れ落ちていった。 パーサの森解放を目標に、ミシディシ達と袂を分かったリューネ騎士団セレン一派は、西パーサの森に本陣を敷き、いざ決戦の準備を着々と進めていた。 リュッセル城は既にリジャーズト率いる反乱軍によって制圧され、リューネ騎士団にとって戦況は著しくない状態であったが、今は眼前の仇敵ラクタイナを含むパーサ・パクハイト討伐が最優先の課題であった。この戦い、決して退く事は許されない。 苦境に立たされ、総長のアルティナ戦死以降、兵士達の士気が奮わない事は多々あったが、この一戦で全てが変わるはずである。 朽ちて空洞となった巨木の幹を利用した、女性用にあつらえた個室で、慌しく戦準備をはじめるセレンの下へと、ひとりの男が訪ねてきた。 「セレンさん、お願いがあるのですが」 自然な動作で幹の入り口に掛けられている布を捲り中へと入る。 「何ですかヒュンターさ……え、きゃあっ!!」 振り向き様に答えたセレンは、着替えの途中と思しき白い下着姿であり、突然、目の前に現れた男に言葉をなくしたのか、悲鳴を上げながら慌てて胸元に手をかざし、わずかな膨らみを隠そうとする。 「いえいえ、そのままで結構ですよ」 「ばかっ!!」 顔を真っ赤にし、鋭くセレンが怒鳴る。 長く美しい赤髪を背に揺らしながら、山育ちの健康的な美しい肌を露出させたまま、ばたばたと大慌てで傍に置いてあった布地を身体に巻きつける。そして、出て行って、とヒュンターを表につまみ出そうとした。 やれやれ、と表に出たヒュンターの目の前には、何時の間に現れたのか、物凄い形相をしたルオンナルが立塞がっていた。 「ちょっと、セレンの悲鳴が聞こえましたけど、どういう事ですかヒュンターさん」 「いえ、美しく咲く花を見学に、ね」 「貴方って人は、本当に変態ですね」 ルオンナルは語尾を強調しながら声を荒げる。この女性にしては珍しい。それ程に頭にきているという事なのだろう。 至高の百合を堪能し、心の中でヒュンターは微笑んだ。だが、決して顔には出さない。これこそが、彼が紳士といわれる所以である。 それはさておき、彼女の怒気を和らげる為、ヒュンターは森人が知る花の知識を披露しはじめた。大方の女性であれば花の話しには笑顔を見せる。 当初は怒り顔のルオンナルも花講釈が進むにつれ、やや険のあった表情が解れてくる。未だ幹の中からは、セレンがどたんばたんと慌てている音が鳴り響いていたが。 ヒュンターは、森人でも滅多に目にする事が叶わぬ百合の話をルオンナルに披露した。 「へえー。珍しいのですか、そんなに」 「いつ咲くかもわかりません。数も少なく、それに咲いたとしても一夜限り。 いくら長寿の森人でも、見ることは難しいと思いますね」 「でも、よくそんな花が咲くってわかりますね」 ルオンナルは目を輝かせながら、興味津々といった素振りで聞いてくる。 「古い書物に記されています。森人は数千年の記録を伝える種族ですから。 ただ、実物はやはりどうも。それと、この花には色々と噂もありますよ」 「それって、もしかして、見れたら願いが叶うとかですかっ!?」 ルオンナルは両手を胸の前で合わせると、何処か、夢心地な表情を浮かべたまま「えへへ」とにやけている。 「え、ええ、まあ、そういうのもありますけど。 例えば、不老不死の薬になるとか、亡くなった人の魂を呼び戻せるとか――」 ヒュンターがそこまで言いかけた時、幹に掛けられた布が勢いよく捲り上げられ、セレンが顔を半分だけ出しながら、こちらをじいっと覗いてきた。 そして、人名なのだろうか、ひたすらに何かを小声で呟き続けては、ヒュンターを手招きするのであった。 「いや、余計な時間をとりましたね」 ようやっとの事で、ヒュンターはセレンとルオンナルから解放された。 既に陽も傾きつつあり、夕闇が迫ってきている。深い森なれば、そこは暗闇が支配する刻限でもあった。何処から、獣の遠吠えが木霊し、森は急激に静けさを その淵に湛えていく。 元々の相談事は、珍しい百合の話の効力もあり、何とか無事に了承を得る事が出来た。 上首尾が顔に出る。眼鏡をかけたこの男が持つ優しい目許は、何時にも増して緩んでいることだろう。 ヒュンターが自身のねぐらへと歩を進めていた時、目の前の切り株に腰掛けた年の若い森人の姿が目に留まった。森人にしては、やや短めの髪に、鋭い眼つきをしている。優男な美形が多い森人において、これほどに鋭く、獣に近い気配を発する男の存在は稀有であった。事実、彼は森人において、はぐれ者に近い。 腰に提げた長剣を鳴らしながら男は立ち上がると、ヒュンターの前へと歩みよる。 「それ程に、アイツを助けたいのか」 「ええ」 男の鋭い目付きの問いに、ヒュンターは鋭い応えで返す。 「アイツはオレら森人の、パーサの敵になったのだぞ。それでもか」 「貴方があの話をしたからですよ。ラザムの輪廻の話を、ね。 ホーリートーン、では、何故、貴方は私に輪廻の事を教えてくれたのですか」 「それはオマエが……」 ホーリートーンは言いかけて、そして視線を落とした。 かつて、ホーリートーンがまだパーサの森を離れる前の事。 同じ集落に住むヒュンターとホーリートーンは、同世代の若者として、互いに切磋琢磨していた時期があった。この頃、ヒュンターは悪夢にうなされる事が続いていた。見る内容は決まって同じ。集落が沼人に襲われ、全てが炎に包まれる夢である。 誰かを助けなければいけない、と頭では判っていながらも、身体がまったく動かない悪夢。 友人であるホーリートーンに相談もした。それは、未来を見る力ではないか、と言われた。集落の仲間もその様な見解が多かった。 そして、悪夢は徐々にではあるが、鮮明さを増していく。 ヒュンターはある日、新たな花の知識を得た日に決まって、夢が鮮明になる事に気付いた。元々、花は好きな方であったが、これに恐怖を覚え、花を嫌いになろうともした。しかし、それでも、無意識のうちにヒュンターは花を愛でていた。 やがて、全てを理解する日が訪れる。それは、悪夢は未来ではなく、自身の過去であるのだと。 ホーリートーンが旅立つ日、ヒュンターは彼に全てを打ち明けた。 怪訝な表情をしながら森を去ったホーリートーンだったが、数年後に戻ってきた際、ヒュンターにラザムに伝わる輪廻の事を教えてくれた。 ラザムの使徒に伝わる輪廻の教え。命あるものは何れ死を迎える。その先にあるものは、輪廻であり、再生である。 強い想い、願いは、死してもなお、輪廻をめぐり継がれゆく事があるのだと。 だが、森人の教えは違っている。死ねば土に還り、森になるのだ。パーサの森から産まれ、パーサの森へと還るのだと。それが森に生きる者の全てであると。 どちらが正しいのかはわからない。だが、 「とにかく、私は信じますよ。だから、必ず助けます。 いや、助けなければいけないんだ」 ホーリートーンは逸らしていた顔を上げ、ヒュンターを見詰めなおすと、暫くの間をおいてから「そうだな」と小さく呟き、深い森の中へと消えていった。 パーサの敵、一度でも同族を背いた者は、森人としての存続を決して許されない。 パーサの森人を、各集落を束ねる長老衆は、この行動を黙って見過ごす事はないだろう。ヒュンター自身も追放は免れないかもしれない。 それでも、ヒュンターの決意が揺らぐ事はなかった。 翌朝、西パーサの森を出陣したリューネ騎士団セレン一派は、各地の森の奥深く、パクハイト勢の魔手を避けるべく隠れ住んでいた森人達を、次々と自軍に加え、パーサの森を目指し行軍を続けていた。 これに焦りを覚えたラクタイナは、聖地グリンシャス封印解除を目論むも、これに失敗。暴走を引き起こしてしまう。 パーサ・パクハイトは、この暴走を受け大混乱に陥り、好機を得たセレン一派の強襲によって、ニューマックが討ち取られた結果、パーサ・パクハイトは壊滅した。 リューネ騎士団セレン一派は、悲願のパーサの森奪還を果たしたのだった。 宵闇に紛れ、パーサ・パクハイトの主だった者達がそぞろに動き出す。ある者は逃げる為に、ある者はさらなる戦いを続ける為に。 暗く閉ざされた、一切の明かりのない深淵の森を、ひとりの森人が駆けていた。夜目が利くのだろう。草木を巧みに避け、枝を跳ね上げ、木立を飛び越える。 森人はそれまで駆け通しであったが、僅かに開けた草地に立ち止まると、大きく息を吐く。木々の合間から漏れる月明かりに照らされた緑色の髪が、宵の闇に煌き、輝いた。 一息ついたのか、草地の中央で天へと伸びる大木に歩み寄ると、その木に背をあずけて静かに目を閉じた。 小さな未発達の胸が、呼吸のたびに僅かに上下する。 「お待ちしてましたよ、エルアートさん」 突如として、背後から声をかけられた森人、エルアートは、驚いて飛びのき、あたりを見回した。 見れば腰に差した短刀は早くも抜身になり、用心深く利き手に握りこまれている。 「だれぞ、わらわを狙うのはッ!!」 「そう警戒されると、出るに出られないのですが」 「その声、ヒュンターかえ」 聞き覚えのある声と理解したのか、やや緊張を解いたそぶりで、未だ姿をみせない声の主へと返答する。 エルアートの背にしていた大木の陰から、ヒュンターはゆっくりと姿を現した。 それでも、じりじりと距離をとり、いつでも飛びかかれるようにエルアートは身構えている。 「なにぞ、ひとりかえ。わらわもあまく見られたものじゃ。 して、ヒュンター、待っていたとはどういうことぞ」 「エルアートさんに話したい事があったのですよ。 それで、ここに来られるように、予め色々と」 「……道理で、警備が薄いはずじゃ」 思い当たるふしがあったのか、エルアートの表情はいぶかしむ顔から、納得したという顔へと変化をみせる。 お互いに向かい合ったまま、それから暫くは無言の時が流れていたが、 「この場所を覚えておいでですか?」 それまで、じいっとエルアートの瞳を見つめていた視線を、ふと外し、月明かりの灯る草地を眺めるように見渡してから、ヒュンターが徐に問いかけた。 エルアートはヒュンターを警戒しながらも、言われたとおりに辺りへと目を配り、暫しの間をおいてから、言い切った。 「いや、知らぬぞ」 「そうですか。まったく記憶にも?」 「ない。ヒュンター、おぬし、なにが言いたいのじゃ」 未だ少女然としたエルアートの顔は、多分に幼さを残し、大きな緑の瞳をくりくりと動かしていた。森人特有の緑色の髪は短く、風に吹かれてかすかに揺れ、やや下向きに伸びた耳は、彼女の子供染みた印象にも一役買っている。ひとたび笑えば、それはまるで無邪気な少女であった。 だが、少女を知る周囲の者は、彼女を鬼畜王と呼ぶ。歪んだ思想を持つが故に名づけられた忌み名である。 男は殺戮し、女は蹂躙する。その思想は決して森人にあらず。闇に沈んだダークエルフですら、恐怖を覚えるほど熾烈で壮絶な性格の持ち主。 それら全ては、あの時、心に刻み込まれた、孤独、絶望、虚無、痛み、恨み、苦しみ、憎しみによるものだと、ヒュンターは兼ねてから考えていた。 大よその負の感情が輪廻に継がれて、今もエルアートの身を焦がし続けているのだ。 自身を辱めた沼人の、男という生物を怨む気持ち。 自身の受けた辱めの、女という性を怨む気持ち。 それら全てが、信頼をおき、結果として裏切られた、兄でもあるヒュンターの輪廻にも継がれている。 エルアートは、悪夢に出てくる陵辱された少女であり、ヒュンターの妹であった。 だが、今のエルアートの、妹の記憶は、心の奥底に深く封じ込められている。それでも、尚、鬼畜王と言わしめるほどに、漏れ出した感情が、心に狂いを生じさせていた。 エルアートの心情が常に不安定で、それによって森人の暮らしを追われるに到った事も、ヒュンターには理解できる事であった。 「退け、ヒュンター。いつまでこうしておる気じゃ」 どれだけの時間が過ぎたのか、大木を前にして、ヒュンターとエルアートの二人は、互いに向き合ったままでいた。 「いつまででも」 「ええい、退かぬと、斬るぞ」 言うが早いか、エルアートがたたたっと走りより、そして二人の身体が重なるようにぶつかった。 ぬらりとした感触が、生暖かさが、ヒュンターの腹部に深々と突き刺さった短刀を握るエルアートの手へと伝わってくる。 「な、何故よけぬッ」 「避ける必要は、ありませんから」 身体を奔る鋭い痛み。 「ふん、ばかな輩じゃ。ヒュンター、おぬし気でも狂ったのかえ」 傷口の焼けるような熱さと、肌にあたる金属の冷たさと、不思議な感覚の中で、あえてヒュンターは口元を緩めて微笑む。 そして、身体ごとぶつかってきたエルアートの華奢な背中へと腕を伸ばし、その手できつく抱き留めた。 「な、なにをするのじゃ」 エルアートは身動ぎし、その手から逃れようと暴れたが、深手を負ったであろうヒュンターの力を振りほどく事が出来ないでいる。それ程に強く、ヒュンターはエルアートを抱き留めていたのだった。なおも暴れようとするエルアートの背に力を込め、その顔を、お互いの息遣いが肌で感じとれる程に引き寄せる。 「あっ」 さらに深く、根元まで突き刺さろうとする短刀の存在にエルアートは気付き、小さな驚きの声をあげて血に濡れた手を離す。 抵抗を諦め、だらりと両の手を下げたエルアートの姿をみたヒュンターは、ゆっくりとした口調で話しかけた。 「私は、貴方に謝らなければいけないのです……長い間、言えませんでしたが」 森を抜ける風が大木の枝を揺らす。葉が互いにこすれあい、ざざざっと森が静かに音を奏でた。 いつともなく大木に緑く芽吹いた蕾が、白く膨らみはじめている。 「ずっと、ずっと、貴方をひとりにしてしまった事を悔いていました。 この様な事で、許して貰えるとは、思っていませんが」 「な、なにをいうてるのじゃ」 「覚えていませんか……あの日の事を……。 いえ、思い出さない方が、いいのかもしれません」 風に吹かれ、どこからともなく香った花の香が二人を包んだ。 (……オニイチャン……) 「うあッ……あああッ!!」 まるで雷に撃たれたように、エルアートは身体をびくっと硬直させ、言葉にならない呻き声をあげた。そして、ふと糸の切れた操り人形の如く、身体中から力が抜けたかと思うと、突如、カッと眼を見開き、 「おおおにいちゃんが、わ、わ、ワ悪いんダッ!! アノ時、ナンデそばににに、いてくれなかッタノ!!!!」 血走った眼をぎょろりとヒュンターに向け、口から泡を飛ばし、奇声を発しながら腹部に突き刺さったままの短刀へと手を伸ばした。 「あ、あ、アア、アヒャアヒャヒャヒャヒャッ!!」 壊れた人形は、誰が意思でそう動くのか。全ての感情が噴出した慟哭なのか。とめどなく流れる涙が、エルアートの頬を伝う。 短刀の柄を手にした少女の手が、ゆっくりと動き出す。 少女の頬に、飛び散った血が跳ねる。 「……すまない」 腹部から全身へと、身体中を奔り抜ける激痛に、ヒュンターはやっとの事でそれだけを口にした。 (……オニイチャン……) 「アアア、アアアアアアッッッ」 (……オニイチャン……) 「ううルサイっウルサイッウルサイッ」 (……オニイチャン……) 「やめろっ……ヤメロッヤメロッヤメロッ!! うるさいんだよオマエッ!! きえろおおおおッッ!!!!」 力の抜けかけたヒュンターを、エルアートは物凄い力ではじき飛ばし、頭を抱えふらふらとよろめきながら、エルアートは怒号をあげて叫び続けた。 ヒュンターは突き飛ばされ、体勢を崩し、そのまま大木の幹へと倒れこむ。 「ワ、わらわは、わらわは――ッ」 大木の根元、ヒュンターの前で、エルアートは両膝をつき、手にした血染めの短刀を投げ捨て、両手で頭を掻き毟るように抱えながら、強く左右に頭を揺すり、そして、地面へと叩き付けていた。 腹部から滲み出た血がヒュンターの服を赤黒く染めていく。既に痛みは感じなくなっていた。ヒュンターは、錯乱し苦しみに悶えるエルアートに、優しい口調で語りかける。 「私は、貴方を護りたかった。でも、それが出来なかった。 今までも、そしてあの時も、全て、私が、悪いのです……」 大木に咲く花が風に吹かれ、一輪、また一輪、と、散りだす。 頭を抱えてうずくまるエルアートを、ヒュンターは辛うじて動く腕で抱きしめ、乱れた髪を撫でた。 髪を、頭を撫でるたびに、エルアートの身体から強張りが解けていく。そして、全てをヒュンターへと委ねてくる。 「ごめんよ……いままで、辛い想いをさせたね」 「お、にい、ちゃん……」 その言葉に、エルアートが、涙に濡れ、くしゃくしゃになった少女の顔をあげて応えた。 本来、木には咲く事のない、大きな白い百合の花が、大木に余す事無く咲いていた。 それは森人の言い伝えにある、千年木。 空を見上げたヒュンターに、散り舞う花びらが目に映る。 「花が、咲いていますね……」 頬を涙で濡らしながら、懸命に兄の腹部を治療しようと、手を真っ赤に染めたエルアートが、不思議そうに空を見上げる。 「この花の名前は……千年百合ですよ。 やっと、私も見る事が出来ました……」 風に舞う大輪の花が、はらはらと散りゆく。 美しく、穢れなき純白の花びらが、地につく前に跡形もなく消えていく。 花にふれようと、伸ばした手に力が入らず、そのまま崩れ落ちる。 「嫌だ、死なないでッ! 死なないで、おにいちゃんッ!!」 「エルアート、なにを……泣いているんですか……。 きれいな……花じゃないです……か」 風にふかれ、花が香る。 やがて、最後の一輪となった百合が空へと散った。 森人の古い言葉が紡ぐ。 ……千年木の言い伝え。 その古木、千年に一度、大輪の花を月夜に咲かす。 去れど、その花、一夜にして散る。 千年の花、一夜の命なれど、千年の命を紡ぐ……。 感動した -- 名無しさん (2023-10-23 18 20 14) 名前 コメント
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. フェリル城。元はフェリル領主の城であったが今はゴブリンの勢力が接収し、使っている。 山間にある事もあり、かつては難航不落の城塞とも言われたこの城も今では度重なる戦闘により、見るも無残な姿をさらしていた。 チルク「ふー…おっそろしかったけど、なんとか凌いだね。王室育ちのボンボンだって聞いてたけど、頭の回る側近がいるらしいね。 僕等の脅威である魔法を上手く使ってくる。」 最早何度目かわからない戦闘を、辛うじて生き延び防衛したチルクは、 傷の手当をしながら、傍らに腰を下ろしたゴブリンの洞主、バルバッタに笑い掛ける。 しかしいつもと違い、バルバッタは何か深刻な表情のままでいた。 バル「チルク、生き残ったのはどれくらいだ?」 チルク「…戦士が40、魔術師が50かな?」 チルクの言葉にバルバッタは小さくため息をついた。戦闘の際には先陣きって進み、 大きな勝鬨の声をあげ続けるバルバッタであったが、チルクの前では時折この様な悲しい表情をする。 バル「減っちまったなぁ…。皆、気のいい奴だったってのに…」 チルク「……。」 今日の戦闘で知り合いが大分減った。幼い頃から共に山を駆け巡り、人里の食料を奪う時にも一緒に行い、 バルバッタが先頭に立って挙兵した時からの仲間も、今では両手で数える程しかいない。 バル「なぁ、チルク。義弟よ。」 チルク「なんだい、義兄さん。」 バル「俺はアッタマ悪いからよく分からねぇが…今、人間が抑えてるフェリルの地を取れれば、本当にガキンチョ達が飢え死ぬ事はねぇんだな?」 チルク「…確実に、とは言えない。でも農耕さえ始めて文化が根付けば、今までみたいな狩猟や強奪だけの暮らしと比べて、飢え死ぬゴブリンは格段に減るはずだ。 それに食料の確実な確保が出来る様になれば文化を育てる余裕も出て来る。医学だって、育てられるはずだよ。」 食料の乏しいフェリルの山間では、飢えた子ゴブリンで溢れ、簡単な病気でさえ、治療出来ずに命を落とす事が多い。 ふざけた言動をよく取り、有権者達からは疎まれ続けているバルバッタだが、チルクだけは彼がいつもそれらに心を痛め、真剣に悩んでいた事を知っている。 チルク「でも、少なく僕達はバルバッタを支持してるよ。バルバッタがやらなきゃこのフェリル城を奪取する事はできなかった。 それにこのフェリル城にあった食料と薬で沢山のゴブリンが助かったんだからさ。」 バル「…だと、いいんだがよ。」 空元気ながらも二人で笑い合っていた時、部屋の扉が勢い良く開き、ゴブリンが転がり込んで来た。 ケニ「バルバッタ兄貴、大変だ!」 自称、バルバッタ一番弟子の二刀流剣士ケニタルだ。後ろにはバルバッタを信奉するツヌモも居る。 バル「どうした?」 ツヌモ「ゴートの軍が、何時の間にか近い所に!それも大分人数が多い!」 バル「なんだと!?」 チルク「なんだって!?」 がたりと立ち上がるバルバッタとチルク。 バル「馬鹿な。さっき撃退したばかりじゃねーか!皆まだ怪我の治療も終えてねぇってのに!」 チルク「それに城壁の補修だって終わってないよ!?攻撃に耐えられない!第一、一体何処にそれだけの戦力が…」 フー「どうやらゴート軍はシャルパイラ遺跡に軍を隠していた様ですね。」 更に後ろから部屋に入って来たゴブリンの少女がフーリエンが、冷静に淡々と報告する。 フー「敵軍の中にゴート本人が見えます。恐らく先程のは攻撃特化の先発部隊。本隊は今来ている方でしょう。」 これから来るのが本隊。その言葉を聞いて一同の顔色がさっと青くなった。 今の戦力と準備では先程と同レベルの部隊でも勝てそうにないというのは誰にも分かりきっている事であった。 チルク「バ…バルバッタ。どうしよう。このままじゃ全滅しちゃうよ…逃げた方が…」 ケニ「ケッ!この臆病モンチルクが!こうなったら一人でも多くぶっ殺してやらぁ!」 ツヌモ「そーだ!折角手に入れたモンを奪われてたまるかってんだ!」 フー「私はチルクの案に賛成です。人間が書く物語じゃあるまいし、玉砕なんて愚かの極みだと思いますよ。」 焦りもあってぐちゃぐちゃになりつつある四人を見つつ、一人だけ騒がず思案していたバルバッタが、思い詰めた表情のまま立ち上がる バル「おい、チルク。お前ぇ、仲間連れて逃げろ。」ケニ「兄貴!?」 ツヌモ「何言ってんですか!」 驚愕する二人の方を向いて、バルバッタは彼らの肩を掴む。 バル「どーせこんまま行ったって文字通り犬死にじゃねーか。 それよか一体退いて相手が勝って油断した所を奇襲してみろ、奴等、なんにも出来ずに逃げるだろうよ!」 ケニ「おぉ、流石兄貴!」 ツヌモ「確かに!そっちのが良さそうだ!」 ケニタルとツヌモはバルバッタの意見に深く感動して騒ぎ出す。 フー「そんなの、上手くいくはずな…」 相手がその程度の事に対策を立て無いはずが無いと分かっているフーリエンが否定しようした所、バルバッタが手で口を塞いでじっと見つめる。 フーリエンはハッとする。バルバッタは、明らかに分かっている目をしていた。その上でこう言っているのだ。好戦的な二人を退かせる為に。 チルク「で、でも…幾ら逃げたって追い付かれるよ。こっちは怪我人だって居るんだ。」 バル「なぁに、心配ねぇって!この俺様が囮になって奴ら引き付けとくからよ!」 チルク「でも、それじゃ義兄さんが!」 思わぬ提案に思わず普段二人の時にしか言わない義兄さんと口走るチルク。それだけ混乱してしまっているのだ。 そんなチルクの様子を見て、バルバッタはニヤリと笑った。 バル「ヒャッハッハ!こちとら秘宝!マクラヌスを持ってんだぜ?王子なんてボンボン程度にゃ捕まらねぇよ!いっそ数人沈めておちょくってやらぁ。」 嘘だ。フーリエンは気づいた。マクラヌスがあると言っても多勢に無勢が過ぎる。 確かにバルバッタは同世代のゴブリン内では一番強いが、単体で人間相手に勝てる程特出した力がある訳じゃない。 そんな事ゴブリンの賢者アスターゼか竜王ルルニーガ位しか出来ないだろう。 しかし、バルバッタを信頼仕切っているチルクは気付かない。納得した表情で引き下がった。 バル「そーと決まればお前等!さっさと撤退準備を始めやがれ!」 ゴート軍到着が刻一刻と迫る中、ゴブリン達は撤退の準備を急いでいた。ある者は怪我した仲間を背負い、ある者は今後の為に食料と薬を担ぐ。 チルクが率先して指示を飛ばし、ケニタルとツヌモが尻を蹴っ飛ばして急がせる中、フーリエンはバルバッタの居る部屋へと足を運んだ。 部屋ではバルバッタがいつもの簡素な鎧を着込み、剣に欠けや不備が無いかをチェックしている所であった。 フー「何を考えているんですか?バルバッタ。」 バルバッタは声を掛けられて初めてフーリエンに気付き、にっこりと笑う。 バル「おお、フーリエンか。お前はもう準備終わったのか?したらちょっと鎧見てくんねーか?肩口がきつくってよ。」 フー「ごまかさないで下さい。」 口ではそう言いつつバルバッタの後ろに回り、フーリエンはショルダー部分を締める紐を少しだけ緩める。 フー「ゴート軍は一人で相手出来る物じゃありませんし、一人で突っ込んできた相手をおめおめと逃がす程間抜けじゃないって事は貴方は良く知っているでしょう? 魔法に弱い私達ゴブリンを守る為に一人突っ込んでマクラヌスをぶっ放して敵の魔力を削り続けた貴方なら…」 バルバッタは答えない。答えないからこそ、それが答えになっていた。 フー「物語の、悲劇の主人公にでもなったつもりですか。私達ゴブリンがそんなものになれない事、分かりきっているでしょう。 第一、貴方が居なくなって誰がフェリル党を率いるんですか?」 バル「チルクがいる。」 バルバッタのその答えにフーリエンはため息をつく。 フー「確かにチルクは多少頭が回る様ですが、基本的に臆病です。為政者ならとにかく、戦時に上に立つ器では」 バルバッタはフーリエンに全てを言わさず、両肩を掴みぐっと力を込める。 バル「あいつを、この俺様の義弟を侮るなよ。確かにあいつは弱気だ。オーク5匹相手に逃げ出す位だ。」 フー「…」 バル「でもな、俺がオーク5匹倒す間にあいつは頭を廻らせて策を練る。そして俺がもう5匹を倒す間に20匹倒すんだ。 チルクは、肝さえ据われば強くなる。それこそ、ルルニーガやアスターゼに迫る程にな。」 フーリエンは答えない。いや、今まで見た事も無いバルバッタの気迫に圧されて、口を動かす事が出来なかった。 そこにケニタル達と馬鹿やったりヒャッハーと叫んで突っ込んでは慌てて逃げてくる様な普段の姿は無く、一人の戦士がそこに居た。 両者は共に沈黙し、静寂だけが部屋を支配する。 静寂は部屋の扉が開く音で破られた。 チルク「バルバッタ、大体準備が…」 チルクは部屋に入るなり、驚愕の表情で二人を見る。 バル「ん?どうしたチルク。」 バルバッタの質問にチルクは顔を赤らめて目を逸らす。 チルク「あー…えと、邪魔だったかな?」 バル「あん?」 バルバッタは首を傾げて自分の様子を鑑みた。 フーリエンの肩を真っ正面から力一杯掴んでいた自分がいた。まるで、告白の現場の様でもある。 バルバッタは慌てて手を離した。 バル「バ…馬鹿!そんなんじゃねぇよ!くだらない勘違いすんな!」 フー「あら、力一杯私の肩を掴んでおいてそういう事言うんですか?さっきの言葉は嘘なんですか?」 バル「んなっ!?」 フーリエンは気圧されたお返しとばかりにニヤリと笑って言う。 バル「違うだろ!いや、さっき言ったのは嘘じゃ無いけど違うだろ!」 チルク「いや、慌てなくていいよバルバッタ。僕が君の秘密を喋るハズも無いんだから。」 バル「そうじゃ無くて!あー…そうだ!準備が終わったんだって?」 フー「わざとらしいですねぇ。」 横でクスクスとフーリエンが笑う。バルバッタはギロリと一睨みした。 バル「準備が終わったんだったらちょうどいい。俺からチルクに渡しときたいモンがあったんだ。」 チルク「渡したいもの?」 バルバッタは部屋の隅に置いてあった袋をチルクの方に放る。おっと、と声をあげてチルクはその袋を抱き取った。 チルク「これは?」 バル「俺の荷物に決まってんだろ。お前は俺に荷物持ったまま戦えってのか?大事なモンとかも入ってっから丁重に扱ってくれよ? それと念の為、追い付かれた時の為の秘策も入れといた。ある程度逃げた後に開けて確認しとけ。」 チルク「分かった、預かっとくよ。でも秘策って別に今見ても…」 袋を開け様としたチルクの頭をバルバッタはパカンと殴った。 バル「んな、時間あったらとっとと撤退しやがれ。なぁにこちとら秘宝持ちなんだ。心配いらねぇよ!ほらさっさと行った行った!」 二人の背中を押して、部屋から追い出す。 バル「おいフーリエン!チルクはちょいとおっちょこちょいだからよ、しっかりサポートしてやってくれや。」 フー「…えぇ、分かりました。」 チルク「酷いよバルバッタ!僕はそんなに頼りないかい!?」 バル「言われたくなけりゃ仕事をキッチリこなせ!いい加減俺を頼らずとも仕事の一つや二つ出来る様になりやがれ。」 チルク「言ったね!?見てなよ?一人の脱落者も無しに脱出してやるからね!そして帰って来たら認めさせてやるからね!」 バル「ヒャハッ!言うねぇ。しかし、でなきゃゴブリンの理想郷なんざ作れねぇからな!」 チルク「だね。んじゃ、行ってくるよ!バルバッタも頑張って!」 バル「おう、任せとけ!しっかり足止めしてやんよ!」 二人は笑い合いハイタッチをして、チルクは城を後にした。 チルクがバルバッタから受けとった秘策が「秘宝マクラヌス」である事に気付くのは、城を出て暫く後の事だった。 「老師、この通りです!」 もう何度目であろうか。チルクはアスターゼの庵を訪ねては、その門前に 座り込んでいた。 「………」 大賢人はただそれを黙殺する。既に破門した身とはいえ、かつての弟子が しでかしたことで、もはや人間とゴブリンとの関係は修復不可能にまでなっていた。 戦を避け、逃げ延びるフェリル党の残党たちを匿うことも限界になりつつある。 ふと、外を見やると、雨が降り出した。その後、どれほどであろうか、 両者は沈黙のまま門を隔てて対峙した。そろそろ、根を上げて帰るころだろう。 いつもがそうだ。チルクとて、自由な身ではない。一党を食わせていくために、 いつまでもここで油を売っているわけにもいかないのだ。だが―― ――轟音、そして一瞬の後、一匹のゴブリンが庵の中へと侵入する。 アスターゼと目が合う。他でもない、チルクだ。 「なぜ、バルバッタは死なねばならなかったのか」 大賢人の庵の門は、並大抵のことで破れはしない。魔力負荷限界をいくらか超えたのだろう、 チルクは魔力を集中させたであろう利き腕を裂傷させつつ、血と雨を滴らせたままの姿だ。 だが、そこには、若さに任せ、血に走る者の浅ましさはなく、むしろ凍てつく寒空のような 冷徹さを窺わせる。 「秘宝を持ってしまったことが彼奴の最期。己の分を弁えず、限界を超えてひた走った 結果がこれじゃ。結果、多くの同胞を巻き添えにし、今、また、次代を担う子らをも狂わせる」 「確かに、貴方に取っては、狂った妄想に過ぎないでしょう、ボクらの理想は。 そう、人間たちに敗北することしかできなかった貴方にとっては!」 大賢人の表情は、微塵も変わりはしないが、内心では、わずかばかりの怒りと、感心が 芽生えていた。 「貴方や竜王は確かに大した方々だ。だが、貴方がたは、自身に陶酔するあまり、 次代の可能性を奪ってしまっている」 バルバッタのフェリル党結成より数十年ほど前であったか、ルルニーガとアスターゼを 中心とするゴブリンたちが、少数ながら、人間に対し独立戦争をしかけたことがあった。 「貴方たちの代の頃は、良かったでしょう。おかげで、貴方は人間たちから ありったけの知識を、ルルニーガ殿は、ありったけの武術と勇名を得ることができたの ですから。それに対して、ボクたちの挙兵はなんだったのでしょう? ただ、ゴブリンが 劣等種であるとを知らしめただけではいないですか!」 「………」 「忘れてはいないぞ。魔王召喚が実現したのは、貴方にも責任がある! 貴方の あの論文だ。そして、魔王召喚、人間たちの王朝の崩壊、それらは、ゴート軍がこの地に 流れ着くことを予期させる。貴方ならば、戦って勝てないことを知っていた筈だ。そう、 バルバッタは、ボクの義兄は、貴方が殺したんだ!」 無言のままアスターゼは腰を上げる、動作らしい動作もなく、ティアマトが4体、チルク の四方に召喚される。――――――――――――。 その数日後、フェリルの北部の山間部に、鋭気に満ちた目をしたゴブリンたちが集う。 「ほう、わしが呼びに行くまでもなく、老師自ら動くとはな」 「ほっほ、お互い、若い者には勝てぬと見る」 大賢人の見やる先には、若い男の戦士ゴブリンたちと軽い喧嘩のようなものをしている 半人半獣の娘がいた。 「負けられては困る。我らの理想、あやつらに預けるためにも、できうる限りの道は拓く」 「死ぬるのなら、御主一人にしてもらおうかの」 「ぬかせ」 「チルク、逸るゴブリンたちをよく今日まで鎮めてくれました。いよいよですね」 フーリエン。普段冷静な彼女も、新たな英雄の誕生、そして自分たち種族の 日の出に心を躍らせていた。 「やるぞ! あたしとルルニーガさまと、それとそれとみんなでおおあばれだ!」 ムッテンベル。バルバッタの代には、前線に出れなかった彼女も、牙を研いでこの日を待っていた。 「ああ、みんな。よく集まってくれた。人間たちは、今、内輪揉めでボクたちだけに戦力を 集中できない。皆の中には、亡きバルバッタの仇を討ちたいという者も多いだろう。ボクもその一人だ。 だが、王都に全力を傾けるゴート軍をこちらに向き直らせる必要はない。まずは、フェリルに残った奴らを 侮らせたままに、追い込む。奴らは、最期に後悔するだろう、ゴブリンを侮ったことを!」 「オォオオオオオーーーーーー!!!」 新生フェリル党の初動は、ゴブリンらしからぬ少数によって行われた。 少数というのは、フェリル党のメンバーのみのことを指し、実際に戦場に居合わせたゴブリンの数は 相当数のものであった。 「不始末だな、代官殿」 「マクセンか。その呼び方はよせ、私には合わん」 「ファルシス騎士団が、砂漠の民に追われて、南下してきてやがる。あの匹夫共と正面からぶつかるのは 気が引ける。ある程度、暴れさせて山地に誘い込んで撃つがいいか?」 「ああ、今回の襲撃も以前と変わらぬ散発的なものだ。野犬どもは餌を欲しがって里へ降りてきたに過ぎん。 おまえも、ラムソンの番犬どもに食い殺されぬよう気をつけろよ」 フェリルの代官=テステヌは此度のゴブリンの襲撃もまた、取るに足らぬ些事。モンスターの襲撃と同等のものと 思っていた。彼の手腕により、見事に罠に嵌り、死傷したゴブリンの数はかなりの数となった。 それに対し、フェリル党の精鋭たちは、数えるほどの脱落者もなく、生還してみせ、また、多くの同胞を救出した。 これにより、知なく、統率なきゴブリンの脆さを痛感したゴブリンたちにフェリル党は英雄視されていく。 その10日ほど後、これもまだ、公的に戦争とは呼ばれず、所謂事変と呼ばれる戦いがあった。 戦いの場は、彼らの始まりの地、フェリル城……。 王都攻略戦において、本軍は連戦連勝。その報を受け、また、フェリル特有の風習における精霊節であったため、 城内はお祭り騒ぎとなっていた。祭りの目玉は何と言っても、ゴート軍と前フェリル党の戦いを描いた演劇であろう。 邪悪な魔法を使う悪の獣鬼が正義の王子によって成敗されるという、子供向けのものであった。 それは、今まさに、時代の英雄にして、大陸の覇者となりつつあるゴート三世その人を取り上げたものである。 演劇は物語の佳境に入り、悪の獣鬼に王子がとどめを刺そうとしたその瞬間、 「そして、王子は、力尽きるのでした」 どこからか放たれた魔法が王子役の役者を射抜く。役者は、口を目から炎を噴き、倒れることもできず、その場で 火柱にされる。瞬間――、フードを被ることで耳を隠していた女ゴブリンたちが降り立ち、大衆の前でゴート軍役の 男たちを惨殺しはじめる。剣が一振りされると、フードがめくりあがり、獣の耳が露になる。 また一振りされると、血飛沫が悲鳴なくあがる。騒ぎを聞きつけた兵士たちがやってくるが、丸い何かが投げつけるられると煙が立ち込め、 視界が奪われる。聴覚・嗅覚の鋭い彼女たちには、悪視界も障害にはならない。たじろぐ屈強な兵士たちの胸倉に飛び掛り、 喉元に刃を突き立てる。 祭りの喧騒は一瞬にして、悲鳴と混乱の色へと変わってしまった。 「派手な催しになったな」 見張り台をひとつ潰した後、竜王は城内で暴れまわる兵たちを督戦していた。 演劇を見ていた、または、祭りに来ていた人間の子供たちは、この日以降、ゴブリンを善と見ることはないだろう。 代官=テステヌはこの事変を持ってもゴブリンたちを野犬と蔑視するのをやめたかったが、 「我らは、フェリル党! 亡きゴブリンの英雄、バルバッタの意思を継ぐ者たちなり。 我らは、フェリル国人たちがゴブリンへの弾圧をやめ、ゴブリンの自治・独立を認めることをここに要求する。 此度の無作法な襲撃は、先の戦乱の後に、不当に殺傷された我が一族への追悼の意を込めたものである。 この要求に対する返答が10日以内にない場合、我々は宣戦の布告も辞さない覚悟である」 「野犬が、生意気に人間の真似をするか。おまえたちに、権利などない。害悪は除かれてしかるべきだ」 事後処理をしてテステヌは唖然とした。非戦闘員以外の死傷者の少なさにである。暗い考えが頭をもたげるが、 頭を振ってそれを否定する。まさかな―――と。 その10日の間に周辺の事情は大きく変わった。整然と撤退するはずのマクセン軍であったが、 陥陣営の異名をとるロイタールと土の賢者ワットサルトの前に、無様に追撃される形となる。 「卿の同胞はうまく動いているようだな」 土の賢者は傍らに立つゴブリンに問う。 「まだ、本格的は動きもないのにわかるのですか」 土のマタナ。彼は、表情のない表情のまま、問い返す。 「ふっ、私の眼は節穴ではないぞ。10日間の猶予の間に、ずいぶんと見えない攻撃をしている ようではないか。しかし、大賢人が軍師についたとはいえ、見事の一言であるな。あれでは、 フェリル城陥落は時間の問題だろうて」 改めて、土の賢者の聡明さを知ることとなるマタナは、表情のない表情のまま、視線をそらした。 一方、フェリル城では。 「確かにベヒーモスなのだな」「はっ、間違いありません」 予想外に思い切った南下政策。これでは誘い込むのではなく、追い込まれている。マクセンは無事か、 それも心配であった。フェリル城東部の山間部は騎士団に制圧されるのも時間の問題。 さらには、王子の本軍との連絡は途絶して3日が経つ。兵たちの間に不安が広がっている。 そして、ゴブリン。奴らは途方もない、本当に途方もない数をこの城の付近へと集結させている。 どうしてこうなった。―――そうだ、この頭痛は、ゴブリンどものせいだ。あの厄介な獣共は、 騎士団にぶつけてやればいい。犬同士、仲良く食い合えばいい。今は、戦力集結と、状況把握が 肝要だ。一人で全てしょいこむこともない。 そう決心すると、テステヌは、兵たちに号令する。多少の動揺も、持ち前のカリスマで静めると、 テステヌ軍は、独自の退路を用いてどの勢力とも交戦せずにフェリル城、フェリル東から脱出する。 「さて、今後の方針だけど」 チルクは、幕僚たちを集めて軍議を開いていた。フェリル党の新たな本陣、フェリル城本丸にて。 マタナをファルシス騎士団に客将として派遣したのは、アスターゼの策であった。 フェリル島上陸以後、ファルシス騎士団とは共闘する密約をかわしていたが……。 フェリル党の動きは早かった。チルクをはじめとする有力者たちは、武装解除を理由に、 ファルシス騎士団の駐屯地へとやって来た。 「ふん、人間の真似事か? 軍師よ、本当に使えるのだろうな」 白い甲冑に身を包む巨漢。ロイタール都尉はいぶかしむ。 「私が教育したマタナの例もあります。ゴブリンの可能性は未知数です。それに、 敵を油断させるのにも最適でしょう」 「騎士よりもさらに前線を任せられる狗か……いっそ哀れだな」 やや細身の騎士、ホーニングはそう言い放つ。 「やっぱり、追い返そう。彼らは、今ボクらも敵に回せば、三方に敵を持つことになる。 それに対して、こっちは……。今生かしておく必要はないよ。討てるときに討っておこう」 ―――。 「しかし、それでは、我が軍は信用を失います」 「そう、でもそうしなきゃいけない程の相手なんだ。騙まし討ちの形にはなるけど、 レオームがやったのとそうは変わりない。なに、彼らには、負け犬になってもらうよ」 「ええ、哀れですね騎士とは」 その声と共に、無数の召喚獣らが騎士団本営内部に召喚される。 それと連動して、煙玉が投げ込まれ、特務隊が突入する。 「やはり、そう来たか。だが、想定内だ。ベヒーモスたちは敵だ、そう、召喚獣は全て敵」 混乱らしい混乱もなしに、召喚獣たちは討ち倒され、特務隊のゴブリンガールたちも撤退していく。 「ゴブリンたちが約束を破ったぞ! 全軍、戦闘用意!!」 小賢しい浅知恵を看破し、圧倒的な武威で叩きのめす。そういうシナリオが彼らの中にはできていたの であろう。だが、 「どけどけぇっ! 陥陣営、ロイタールのお通りだーーーっ! うぉっ!?」 最前衛のゴブリンらを蹴散らすロイタールの無敵の突撃を止める者がいた。彼の白馬が、片手で 頭を抑えられ、止められている。 「もらったぁーーーっ!」 さらに、ホーニングが側面から突撃するも、これも片手で止められる。 「なんだ!?」「両都尉が止められるだと」「おい、あの面は」「ああ、聞いたことがある」 「しかと見よ、人の子らよ。我こそは、ルルニーガ!」 二頭の駿馬を地面に叩きつけ、二騎の騎士を落馬させる。 「フェリル党が洞主、チルクの先槍である!」 遠心力をつけて振るわれた豪腕が、防御に出した槍をひしゃげつつ、ロイタールの首を もぎとる。騎士の誇りはどこへやら、ホーニングは脱兎のごとく逃げ去る。 その一瞬のできごとに、その場の人間たちは唖然としていた。土の賢者さえも。 そして、土の賢者の最後の時が近づいてきた。 「なに、貴様、どこから!?」 チルク。ベヒーモスの腹のしたに掴まって騎士団本陣奥深く侵入していた。 小高い岡の上で、高らかにその名を呼ぶとともに、溢れ出す魔力がその場にいる全ての 目を釘付けにした。 「マクラヌス!」 その日、ゴブリンは人間に勝利した。 ちょっとゴブリンプレイしてくるわ -- 名無しさん (2011-02-09 23 45 06) 俺もちょっくらいってくるわ。だれかバルバッタの死亡イベント実装してくれないかな。 -- 名無しさん (2011-02-10 02 18 21) 熱い -- 名無しさん (2011-02-10 21 19 31) ばるばったーーー涙でたぜ -- 名無しさん (2011-02-20 13 47 33) 俺もゴブリンプレイしてくるわ -- 名無しさん (2011-02-20 18 54 13) 要所が破綻しまくりだが熱いことは間違いない -- 名無しさん (2011-02-20 19 00 55) VTのゴブリンは本当に熱いと思う -- 名無しさん (2011-09-25 03 02 46) ↑わかる。FT演義とかの影響もあるのかな -- 名無しさん (2023-10-24 18 39 45) 名前 コメント
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パーサ出身の聖剣士。エルフォードとは遠い血縁関係にあたる。 軍備に消極的なエルフォードと気が合わず、パーサの森から出奔していた。その後、ホーリートーンと名乗って各地を放浪していた。ラザムの武僧であった時期もあり、珍しいエルフの剣士して有名であった。 戦乱にはあまり興味を持たず、傭兵業をしながら各地を転々としていた。しかし、パーサの壊滅、『大いなる力』の解放を聞きリューネ騎士団に参加する。武僧時代に授かった聖剣と光魔法を振るい、幾多の屍軍と一体のアルティマイト葬った。騎士団分裂の際は、パーサの森を取り戻すためセレンに従う。 他のエルフ達があまりにもアレすぎるので、彼はまともにしたつもりです。 -- 名無しさん (2010-01-02 20 06 29) アレにしてるのは7割方ここの奴等だけどな -- 名無しさん (2010-01-02 20 22 11) アレなのは百合紳士と鬼畜王だけ…。 -- 名無しさん (2010-01-02 20 57 00) そんな事を言うと他のエルフがへんたい化しそうな悪寒 -- 名無しさん (2010-01-02 21 23 42) パーサ出身の精剣士。エルフォードとは遠い血縁関係に当たる。 エルフォードを見るたびに胸が高鳴り苦しくなる。 この感情が何なのかを知るためパーサの森から出奔した。 その後、各地を放浪しその感情が『愛』であると気づくが、 エルフォードの死とパーサの壊滅を聞き、 彼の愛した平和なパーサを取り戻すためリューネ騎士団に参加する。 他のエルフがへんたい化と聞いてつい妄想をしてしまった。 反省も後悔もしていない。 -- 名無しさん (2010-08-04 00 56 10) ↑死ねばいいのに -- 名無しさん (2010-08-04 14 40 33) キャラ性能(スキル)と現行列伝がしっかり整合性とれてていい感じなので真面目な話としてそのままにしておきたい。 -- 名無しさん (2010-08-04 16 16 22) ホーリートーンだけネタにならないのはこういう経緯があったのか -- 名無しさん (2023-11-21 18 41 40) 名前 コメント
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変更点2009/11/29 ver2.02 2009/11/23 ver1.96 2009/11/12 ver1.90 2009/11/11 ver1.90 2009/11/03~04 ver1.75 2009/11/01~02 ver1.74 2009/10/28 ver1.73 2009/10/07 ver1.70 2009/10/06 ver1.69 2009/10/05 ver1.69 2009/09/28 ver1.68 2009/09/26 ver1.67 2009/09/24 ver1.66 2009/09/22 ver1.65 2009/09/16 ver1.50 2009/09/13・15 2009/09/07・08 バグ・誤植修正済み 変更点 2009/11/29 ver2.02 シナリオフォルダを認識せずゲームが起動しない致命的バクを修正 2009/11/23 ver1.96 キャラ微調整及び、スキル変更 各地の防衛地点や拠点で防衛戦の導入 リーダースキル訓練力上昇の追加 ふりーむ版は作者氏に意向で列伝や設定を空にされている ドリル版は投稿にあった列伝や設定を取り入れてある 現在最新はドリル(11/23) 2009/11/12 ver1.90 ドリ漢 シナリオを一括でまとめられるように変更 デフォルトで竜騎兵とお祭りが同梱 2009/11/11 ver1.90 ふりーむ 顔グラ変更 2009/11/03~04 ver1.75 「召上げ」の追加 人材一覧の追加 忠誠度の変動ルールの変更(未行動時に低下しない) 雇用条件ルールの変更 2009/11/01~02 ver1.74 ユニット種別に「陪臣」「上士」の追加 忠誠度の追加 雇用システムの変更(相性値の表示、雇用費の変動等) 2009/10/28 ver1.73 各々人材が独立するように変更 雇用人材を一括で見られるように変更 勢力情報の追加 ダークエルフ、キュウリの追加 諸々のバランス変更 2009/10/07 ver1.70 正式アップデート(ふりーむ!) 一部人材の能力他の変更(ラングドス、ジェイク等) マクガイヤ→ムクガイヤ 2009/10/06 ver1.69 一部人材の能力他の変更(リリック、ゾーマ、ラングドス等) ターン委任の追加 2009/10/05 ver1.69 退却路の追加 初期からのマスターによる人材プレイの追加 列伝機能の追加 キャラ選択画面での全身絵の追加 一部人材の能力等の変更(グウェン、クウォード、ゼオン等) 2009/09/28 ver1.68 正式アップデート(ふりーむ!) 一部クラスの能力変更(ソルジャー系、ビーストテイマー系) 一部人材のスキル・能力が変更 一部人材のグラフィックが変更 召喚ユニットから得られる経験値減少 2009/09/26 ver1.67 マップの変更 一部人材の能力、顔絵変更(ムナード、ショハード、ダレスタラム、エルアート等) ゴートン→ゴートIII世 スカルドラゴン→竜牙兵 ダークナイト(ソルジャー系)→ブラックナイト(ナイト系) 2009/09/24 ver1.66 ボルテスの追加 一部人材の能力、顔絵変更 2009/09/22 ver1.65 人材プレイでの仕様の変更 一部人材の能力、顔絵変更 一部人材に全身絵追加 ドラゴンナイト系のブレスから「前進型」除去 移動型変更旧・忍びの足(山岳、森林、沼地で速い。遅くなる地形が無い)→強脚に名称変更 旧・強脚(沼地で速い。遅くなる地形が無い)→沼地(沼地で速い。山岳と砂漠で遅い) 2009/09/16 ver1.50 正式アップデート(ふりーむ!) 2009/09/13・15 レオナール 射撃目標の指定 能力UP魔法を自分に使用可 2009/09/07・08 大画面モード 魔法戦士エルカ 移動速度調節 人材プレイ ダゴンラッシュ→ダースショット バグ・誤植 修正済み skill.dat 煙玉の「add2 = poison, paralysis, illision」「illusion」が正しい?illusionに修正。 unit2.dat エルカの「friend = human, mage, priest, dk, beast, paladin」「priest」は、monk(モンク系)かhiero(神官)が正しい?monkに修正。 ここに出てくる「竜騎兵」とは、のちの光の目のことである。 ドリルはドリルは漢のロマンだを指す。 -- 名無しさん (2023-10-28 12 15 40) 名前 コメント
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お知らせ ゲーム内のウィンドウはボタン以外の場所を右クリックする事で閉じることが出来ます。 領地ウィンドウは、領地名が表示されてるトップバーの部分を右クリックする事で閉じることが出来ます。 メッセージとダイアログは「Ctrlキー」で早送り出来ます。早送り中であっても選択肢はスキップされません。 どこかの領地に攻め込みたい時は、当該領地を「右クリック」して下さい。 旧バージョンで制作されたオリジナルシナリオが起動しない場合は「Vahren旧verシナリオ.bat」をお使い下さい。 戦闘シーンの基本操作 ユニットや画面下のアイコンをクリックするなどしてユニットを選択し、右クリックで移動先を決定します。 ポーズは『スペースキー』または『ホイールクリック』で可能です。ポーズ中もユニットの操作は出来ます。 画面下のアイコンをクリックし『退却』ボタンを押すと、選択した部隊を退却させることが出来ます。 1. マウス操作 キー 動作内容 『ユニット選択』 画面を左ドラッグ 枠の中にいるユニットを部隊単位(緑色)で選択します。部隊単位で選択するため、枠内に一人でも部隊員がいれば他の部隊員も選択状態になります。 左右同時クリック 全部隊を部隊単位(緑色)選択します。Cキーと同じです。 ユニットを左クリック ユニット一人をユニット単位(黄色)選択します。 左ダブルクリック+ドラッグ 枠の中にいるユニットをユニット単位(黄色)で選択します。ユニット単位で選択するため、枠外の部隊員は選択状態になりません。 Ctrl+左クリック 指定ユニットをユニット単位で追加選択します。 Ctrl+左ドラッグ 枠内のユニットをユニット単位で追加選択します。 『ユニット・部隊移動』 地面を右クリック その位置に選択中のユニットが移動します。ドラッグすると矢印が回転して移動後の向きを変更出来ます。 Ctrl+右ドラッグ 部隊選択時の操作です。移動後の向きを決めるのと同時に前衛ラインと後衛ラインの間隔を調整出来ます。矢印が出てる時に左右同時クリックでも調整可能です。 『射撃地点指定』 地面を左クリック 射撃地点を指定します(回復等支援スキルの目標指定も出来ます) 地面を左ダブルクリック 射撃目標地点を解除します。Cキーなどで選択部隊を変更することでも解除出来ます。 『画面ズーム・スクロール』 マウスホイール回転 画面をズームイン・アウトします。 画面端にカーソル その方向に画面スクロールします。 Ctrlを押しながら画面を右ドラッグ 画面をスクロールします。 『その他』 城門を左クリック 城門を開きます。一度開いてから閉じることは出来ません。(プレイヤが防御側のマスターか太守かつユニット未選択状態の時のみ実行可能) 中央(ホイール)クリック ポーズします。 2. キー操作 SPACE、C、↑/↓キー、Enter、Ctrlだけでも一通りの操作が可能です。 ESC ウインドウを閉じ、ゲームを終了します。 SPACE ポーズします。 Z ゲームスピードを高速/標準に切り替えます。 X 全ユニットを自動攻撃モードにします。 C 全部隊を部隊単位(緑色)選択します。 F 前衛部隊を部隊単位(緑色)選択します。 B 後衛部隊を部隊単位(緑色)選択します。 ↑キー 画面をズームインします。マウスホイール+回転でも出来ます。 ↓キー 画面をズームアウトします。マウスホイール+回転でも出来ます。 Enter メッセージ、ダイアログを進めます。 Ctrl メッセージ、ダイアログウィンドウを早送りします。 補足説明 部隊単位選択 個々の『部隊』を基本単位とする選択方式です。部隊は『部隊長』と『部隊員』で構成されます。部隊長のみの部隊も一個の部隊として扱われます。 この方式で選択されたユニットは、周囲の枠が緑色になります。 基本単位が部隊のため、異なる部隊のユニットの一部を抽出するような形で選択することは出来ません。 戦闘中の『退却』指示はこの『部隊単位選択』をしている時にのみ出すことが出来ます。ユニット単位選択時に退却指示を出すことは出来ません。 ユニット単位選択 個々の『ユニット』を基本単位とする選択方式です。基本単位がユニットのため、複数の部隊からユニットを抽出するような形で選択することも出来ます。 この方式で選択されたユニットは、周囲の枠が黄色になります。 ユニット単位選択時は前衛・後衛設定や部隊に関係なく一塊の集団を形成し、行動します。後衛など耐久力の低いユニットを選択する際は注意が必要です。 戦闘中の『退却』指示は部隊単位選択をしている時にのみ出すことが出来ます。ユニット単位選択時に退却指示を出すことは出来ません。
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「人の悪意が運ばれてきたような淀んだ風。気のせいではなかったようだ」 列伝 基本スペック 基本能力値 コメント 列伝 パーサの森に住むエルフの族長。エルフ語で「山と語る星」の意。 無益な争いを嫌う性質で、大陸で起こった戦乱に心を痛めていたが、ローイスの海賊ブレッドとの戦いでは族長として立ち上がり、エルフ部隊を指揮した。 その戦いの中でババラッカスの一撃を受け負傷し、後方で傷を癒していたが、突如として森に踏み入ってきた穹廬奴に襲撃を受ける。 辛くも逃走したエルフォードはこの危機を盟友のリューネ騎士団へと伝えるため、傷ついた体を押して単身で沼地を横断し、リュッセルへ向かう。 穹廬奴の追っ手によって更なる傷を受けながらも前進を続け、満身創痍の体でウェルン沼を踏破したものの、 リュッセルを目前にしてモーゼンの手に掛かり命を落とした。 だが、その両手が最後に放った血塗れの矢は哨戒任務に当たっていたルオンナルの目に届き、結ばれていた矢文はリューネ騎士団にエルフの危急を報せることとなる。 基本スペック 名前 エルフォード 肩書き パーサの守護者 種族/性別 エルフ族/男性 クラス エルフ 雇用種族 エルフ族 人間族 精霊族 雇用クラス エルフ パラディン ドリュアス 特殊雇用 初期勢力 S1→パーサの民マスター(Lv.13) 個人スキル エルフ準拠風魔法A オールヒール オールキュアオール 必殺スキル リーダースキル 防御 魔抵抗 炎 闇 毒 麻痺 恐慌 吸血 ドレイン 訓練効果(4) 副官スキル 基本能力値 HP 600 MP 150 攻撃 60 防御 60 魔力 80 魔抵抗 80 素早さ 80 技術 80 HP回復 0 MP回復 20 移動力 150 移動型 森林 exp_mul 131 召喚可 1 初期耐性 火 弱い 毒 弱い 水 強い 麻痺 弱い 風 強い 幻覚 強い 土 混乱 強い 光 強い 沈黙 強い 闇 微強 石化 神聖 恐慌 普通 死霊 即死 弓矢 吸血 微強 城 魔吸 強い 解呪 無敵 ドレイン 強い 一般ユニットより高い能力値は青字で記載 バーサの森のマスター。エルフ。 風使い系・モンク系・パラディン系を雇用可能。 顔グラを見るに、典型的なエルフの好青年であることは想像に難くない。 -- 名無しさん (2009-08-29 00 12 54) 能力は一般エルフよりちょっと強いだけ。だが雇用能力が優れているので雇う価値はある。 -- 名無しさん (2009-10-09 11 43 21) 優秀なリーダースキルを持つ 彼の率いる部隊を魔法で倒すのは難しい -- 名無しさん (2009-10-09 12 39 22) 強い・・・だがS1トカゲで開始直後全軍で南へ進撃していきなり滅ぼせるレベル・・・ 大器晩成か -- 名無しさん (2009-10-09 20 42 50) 彼の部隊にオルジンやホーリートーンを入れておけば、アルティマイトも怖くない -- 名無しさん (2009-10-24 19 19 07) だが、アルティマイトが活躍するシナリオでは彼は戦死している。残念。 エルフとしてはそこそこ硬いので、足止めくらいはできる。 -- 名無しさん (2009-11-05 01 28 10) 台詞から見て戦乱の世に向かないタイプの人物のよう。彼も他の多くのエルフ人材と同様に森を守る事を義務としていたのだろう。 アルティナとの同盟が生かされる前にゲルド、ナース水軍との戦いで戦死する。 打って出る情熱が欲しい人。 -- 名無しさん (2009-11-13 10 21 24) バーサの民の初期戦力の低さはこの人の戦争嫌いが原因。防衛戦力くらいもうちょっと集めておこうよ。 -- 名無しさん (2009-11-14 05 00 13) 毎度パーサに引き籠ってのんびりしようとするが、ゲルドに突入されて必ず滅ぼされる。 -- 名無しさん (2010-01-03 04 33 52) この人たちが後半まで生き残ると、戦場が半裸のオッサンで埋め尽くされることになる。 -- 名無しさん (2010-01-03 05 46 54) 彼とホーリートーン以外は森を守ることよりも個人的目的に走っているとおぼしきエルフが多い。 次第に結束していった大フェリルのゴブリンたちとはえらい違いである。 -- 名無しさん (2010-05-03 20 03 28) その結果として弱いはずのゴブリンはフェリルの覇者となり、強いはずのエルフはボロボロになったんだろうな -- 名無しさん (2010-05-03 22 56 30) 高いステタとオールヒール系が光るエルフ。でも、レベルアップとか補助は新しいクラスのドリュスに押されがち。 -- 名無しさん (2010-05-06 14 07 01) エルフの弱点を全て解消し、更に打たれ強くするリーダースキルを持つエルフ最強指揮官。 S1にしかいないのが惜しい。 -- 名無しさん (2010-07-25 23 50 40) 部下に火耐性を付加できるのに、本人は火に弱い不思議な人。 -- 名無しさん (2011-11-04 19 27 42) エルフォード「いいかい、炎からはこうやって身を守るんだ。よく見ててね」 魔道士「ファイヤー」エルフォード「あっつ!熱!あちちち」 一般エルフ「さ、参考になります」 -- 名無しさん (2011-11-04 19 37 28) いつの間にかエアカッターⅡやシルフ召喚、 ムーブなど風魔法の上級を初期習得。 すぐに退場してしまうからもっと強化してもいいのにとか思ったり。 -- 名無しさん (2012-11-30 14 59 26) LSに炎耐性UPがあるが、自分は炎弱点のままである。 スキル、ステータス、雇用と全体に秀でた穴のない如何にもエルフの優等生。 群雄割拠のOPで熱い戦死を遂げる。でもわざわざ自分で伝令に行かなくとも、ジンを飛ばすとか他にやりようがいくらでもあったような…。 -- 名無しさん (2013-02-02 22 48 59) トカゲ軍の包囲網を突破でき、騎士団に援軍を出させる外交能力を持った上級将校はコイツ以外パーサにはいない。 -- 名無しさん (2013-02-03 00 04 17) s1でいる人材でいる人材で沼突破突破できそうなのはエルフォード様しかいないだろうな ホリトもs1じゃいないし。ホリトなら、モーゼン返り討ちにできそうだったのに。 -- 名無しさん (2013-05-25 10 18 30) 回復使えるエルフォードで、やっと沼地突破出来たんだからホーリートーンじゃ沼地突破も怪しいぞ というかモーゼン舐めすぎだ -- 名無しさん (2013-05-25 16 39 25) ↑↑はモーゼンとタイマンだったと勘違いしてるんじゃないの 他の大量のリザードマンを沼地でまいたり倒したりしながら執拗に追ってくるモーゼン相手にしてたんだぞ族長様は -- 名無しさん (2013-05-25 19 44 59) ホリト押した人だけど。お互いレベル20以上想定してた悪い。 でもホリトのが移動と防御あるし、被弾ダメ下がって後半のモーゼンにはライトニングでウィンドカッター12発分入るからいいとこいくと思うんだが あっちの必殺はタイマンでは使いづらいし。そりゃ、エルフォード様が弱い訳ないけど、 部下いない状況じゃ回復ある点くらいしかホリトには勝ってるとこないようなきがするんだが。 -- 名無しさん (2013-05-25 20 43 38) 考えてたことと違うことに反論したい気持ちはわかるがあんまりムキにならないようにな お互い言ってることはだいたいあってるんだから -- 名無しさん (2013-05-25 21 09 34) そうだね。熱くなってしまったかな。見苦しかったね。すまない。 -- 名無しさん (2013-05-25 21 13 58) 東パーサの森で雇える野菜はこの人とヒュンターが育ててる模様 なんというものを育ててるんだこの人たちは… -- 名無しさん (2013-06-10 20 19 18) 誰か野菜雇えるパーサシナリオ作らないかな。 相手が魔法使いや悪魔なら無双できるし、ソルジャーとかトカゲでも時間稼ぎできそう -- 名無しさん (2013-06-10 22 13 43) 栽培している時点では普通の野菜なんじゃないか?それをメーヤが買ってあの野菜ユニットにしてるとか つまりメーヤが野菜の栽培が盛んなパーサに目をつけ「戦争ごっこ手伝ってあげるからもっと栽培しましょ」と…… -- 名無しさん (2013-06-10 23 10 41) 何か雇用時に萌え~とか言ってるのは元からでしたっけ -- 名無しさん (2014-02-08 12 27 57) 最近コミケ通いに忙しい族長さまであった -- 名無しさん (2014-02-13 12 30 22) 久しぶりにプレイしたら雇用時に涼しい顔でで妙なことをいう人になっていた…。このままネタキャラ化が進むのだろうか -- 名無しさん (2014-08-24 05 16 52) 攻撃力60とソルジャー並のパワーを誇る族長エルフ だが肝心のスキルに攻撃に関係するものがないというオチ -- 名無しさん (2016-03-27 21 22 14) 人間系の人脈が結構ある。引きこもりだと思っていたんだが。 ランシナでホルスやトライトを雇用できる。ラザムイオナもいけたしラザム系は全部いけるっぽい。 ただアルティナ雇用はできなかった。まあトライトがいれば全然いいんだけどね。 -- 名無しさん (2018-05-25 11 07 41) 立ち絵にエルフの好青年感が出ていて好き。ただし退場が早い。大いなる力が出てきた時に生きててくれたらと願わずにはいられない。 -- 名無しさん (2020-12-10 10 01 47) クリアのコツは、とにかく急ぐ、それはエルフは経験値テープが重くレベルが20くらいで上がりにくくなるので、しかもエルフから他の種族への雇傭が繋がりにくいので、他の陣営が育っ絵に領土を広げて人材を確保したいから。そう。あと森の弓は禁止を右クリックでしたほうがいいときが多い。魔法のほうが強いから。 -- 名無しさん (2022-08-05 12 22 14) 信長の野望で言うと島津家的なポジション 最強ではないが好立地 -- 名無しさん (2023-11-02 11 58 58) 名前 コメント
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リザードマン系 マジシャン系 リザードマン系 移動 HP MP 攻撃 防御 魔力 魔抵抗 素早さ 技術 移動力 HP回復 MP回復 召喚可 リザードマン 沼地 1000 0 100 80 10 10 80 60 140 10 0 1 雇用費:100所持スキル:剣クラスチェンジ:リザードファイター(LV10) リザードファイター 沼地 1000 0 100 80 10 10 80 60 140 10 0 1 所持スキル:牙突クラスチェンジ:ハイリザード(LV20) ハイリザード 沼地 1000 0 100 80 10 10 80 60 140 10 0 1 所持スキル:旋風斬 牙突 (毒ダガー 麻痺ダガー)からひとつ クラスチェンジ:リザードロード(LV30) リザードロード 沼地 1000 0 100 80 10 10 80 60 150 10 0 1 所持スキル:百烈斬 旋風斬 牙突 毒ダガー 麻痺ダガー クラスチェンジ:ルーンリザード(LV40) ルーンリザード 沼地 1000 50 100 80 50 50 80 60 150 10 5 1 所持スキル:百烈斬 旋風斬 牙突 毒ダガー 麻痺ダガー 幻覚ダガー耐性:火5 風5 幻4 乱4 移動 HP MP 攻撃 防御 魔力 魔抵抗 素早さ 技術 移動力 HP回復 MP回復 召喚可 ゲルニード 沼地 1000 0 100 90 10 10 80 70 180 10 0 1 リザードファイター / LV10雇用費:300リーダースキル:攻撃力UP 防御力UP 素早さUP 訓練効果アップ(3) ジェイク 沼地 1000 0 100 80 30 30 80 100 160 10 0 1 リザードファイター / LV15雇用費:300雇用可能:リザードマン(リザードマン) 人間(ビーストテイマー)リーダースキル:HPアップ 魔法抵抗UP 技術UP 火耐性UP 風耐性UP 毒耐性UP 混乱耐性UP ドレイン耐性UP 訓練効果アップ(5)耐性:火7 風7 幻8 乱8 モーゼン 沼地 1200 0 130 80 10 10 80 60 160 15 0 1 リザードファイター / LV7雇用費:300所持スキル:地烈斬 チョルチョ 沼地 1000 100 40 40 60 40 80 80 160 10 25 1 リザードマン / LV5雇用費:300所持スキル:エレメンタルフレイム エレメンタルバブル エレメンタルサンダーリーダースキル:エレメンタルフレイム エレメンタルバブル エレメンタルサンダー MPアップ MP回復力UP 火耐性UP 水耐性UP 風耐性UP 土耐性UP 訓練効果アップ(2)修得スキル::エレメンタルファイア エレメンタルアクアブレス エレメンタルトルネード キュアオール(LV15)耐性:火7 水7 風7 土7 光7 闇7 ゲロゲロ 沼地 1000 0 100 80 10 10 80 60 160 10 0 1 リザードマン / LV5雇用費:300リーダースキル:毒耐性UP 麻痺耐性UP 幻覚耐性UP 吸血耐性UP修得スキル:海ブレス(LS) 毒ブレス(LV1) → 海ブレスⅡ(LS) 毒ブレスⅡ(LV20)耐性:毒9 麻9 幻9 吸9 ソルソーン 沼地 1000 0 120 100 10 10 100 80 160 10 0 1 リザードマン / LV5雇用費:400所持スキル:剣Ⅲ 竜巻扇風剣リーダースキル:竜巻扇風剣 ダッシュ 攻撃力UP 素早さUP 麻痺耐性UP 訓練効果アップ(2)耐性:幻6 乱6 イオード 沼地 1000 0 100 80 10 10 80 100 160 10 0 1 リザードマン / LV5雇用費:300所持スキル:弓 長弓リーダースキル:弓 長弓 技術UP 訓練効果アップ(2) ガウエン 強脚 1000 0 100 100 10 10 80 100 180 10 0 1 リザードマン / LV5雇用費:300リーダースキル:幻覚耐性UP 混乱耐性UP 即死耐性UP 強脚移動修得スキル:暗殺(LV1) → クリティカルヒット(LV20)耐性:幻8 乱8 死8 マジシャン系 移動 HP MP 攻撃 防御 魔力 魔抵抗 素早さ 技術 移動力 HP回復 MP回復 召喚可 マジシャン 沼地 300 100 10 10 80 80 60 60 120 0 20 1 雇用費:100所持スキル:(火魔法C 水魔法C 風魔法C 土魔法C)から1つクラスチェンジ:ソーサラー(LV10) ソーサラー 沼地 300 100 10 10 80 80 60 60 120 0 20 1 所持スキル:(火魔法C 水魔法C 風魔法C 土魔法C)から2つクラスチェンジ:ウォーロック(LV20) ウォーロック 沼地 300 100 10 10 80 80 60 60 120 0 20 1 所持スキル:(火魔法B 水魔法B 風魔法B 土魔法B)から2つクラスチェンジ:ウィザード(LV30) ウィザード 沼地 300 100 10 10 80 80 60 60 120 0 20 2 所持スキル:(火魔法A 水魔法A 風魔法A 土魔法A)から2つ 移動 HP MP 攻撃 防御 魔力 魔抵抗 素早さ 技術 移動力 HP回復 MP回復 召喚可 スーフェン 沼地 800 100 60 60 80 40 60 60 120 0 20 1 マジシャン / LV10雇用費:400雇用可能:人間(ボウマン マジシャン)所持スキル:土魔法C 水魔法C 剣 クリスタルウォール 焙烙発破リーダースキル:防御力UP 魔力UP 幻覚耐性UP 混乱耐性UP 沈黙耐性UP 石化耐性UP 訓練効果アップ(3)修得スキル:土魔法B 水魔法B(LV20) 土魔法A 水魔法A(LV30)耐性:火5 風5 幻7 乱7 黙7 石7
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騎士冠物語 Download 作者: 作者紹介文 初期領地数 122 初期勢力数 26 初期クラス数(召喚除く) 34 主な種族 人間、精霊、亜人、悪魔、アンデッド、モンスター 訓練上昇値 3 備考 title画像元:? map画像元:? デヴァイン・オーダーを聖アルトリズム教会が併合するイベントとかありますかね? -- 名無しさん (2011-09-30 15 27 40) 小物入れ2に見当たらないんだが -- 名無しさん (2011-10-26 22 25 25) 無いよな、何でページあるんだ? 消して良いのか? -- 名無しさん (2011-11-08 00 59 45) あるよ。testupってやつだろ。避難所ででも聞けよ -- 名無しさん (2011-11-08 03 42 26) 最強の騎士…ゴクリ -- 名無しさん (2011-11-21 23 25 50) 最大ユニット数が足りないです。 もっと、増やしてほしいです。 -- 名無しさん (2011-11-30 21 17 30) 勢力数が多すぎてターン回ってくるのがすげえ遅く感じる -- 名無しさん (2012-01-04 18 53 23) 敵どうしの戦いが、このシナリオだけ異常に遅く感じる。 何か特殊な事をしているの? -- PP (2012-01-07 12 40 45) 単純にスキルが重たかっただけ。更新で少し軽くなった。 -- 名無しさん (2012-01-09 13 00 55) 旗揚げプレイだと一般ユニットリーダーに出来ないままなんでしょうか… -- 名無しさん (2012-02-16 17 12 11) 一般でも能力1000越え余裕でSS魔法が戦場を飛びかう超インフレシナリオ 大魔法が連発されるのでPCの性能がよくないと戦闘中止まる -- 名無しさん (2012-11-30 09 12 19) 召喚のLVが100%と、無限召喚のスキルを持つものが猛威を振るう。 特にバークレイ。大釜でドレインと魔吸をし、高LVのゾンビで肉壁を築く。 ネクロマンサーが活躍できる数少ないシナリオ -- 名無しさん (2012-12-29 02 51 24) 現時点では人材ゲー。領土を増やしつつ攻め込まれないよう前線は雇用兵団の壁で敵の侵攻を防ぐ。 あとは如何にして人材を増やせれるかが鍵となる。 -- 名無しさん (2013-01-06 18 06 56) ver0.03グランヘイムでやっていてフリーズしまくるので0.07にしたんですが「スクリプトテキストに構文エラーがあります」とやらで読み込んでくれない。解決策はあるのでしょうか?ちなみに「ファイル名:7スキルセット.dat/行:505」。 -- 名無しさん (2013-03-19 00 08 00) ↑あ、避難所行ってきます。すんません。 -- 名無しさん (2013-03-19 00 10 01) すごい重たい。 1部隊の人数を少なくすれば軽くなるのでは -- 名無しさん (2013-08-11 22 09 40) ↑ごめんなさい 差し替えフォルダが置かれてたんですね。気づいていませんでした -- 名無しさん (2013-11-16 21 49 33) おもしろい -- 名無しさん (2021-11-17 01 05 21) 昔のデフオシナ風のワールドマップだ -- デフォ (2023-07-08 02 32 02) 名前 コメント
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自主亡命 リュッセル城下での、竜から下り手綱を引きながらの凱旋式で、セレンは救国の英雄として、総長ミシディシ以上の歓声を集めていた。ミシディシは支持はされても人気を集められない男である。それを自覚している彼は、市民にもみくちゃにされるセレンを特にうらやましがることもなく笑ってみていた。 ところが実際のところ、彼女らを取り巻く状況はあまり芳しいものではなかったのだ。 ミシディシをはじめとする上層部は既に彼女らと和解したと考えていたのだが、一般兵の中には戦時ゆえの特例だとみなしているものも多くいた。戦乱が終わった今、特例を解除し軍紀どおりに処罰を求める声が上がっていた。都督代の脱走など前代未聞だが、ミシディシ派が正統と見られていたために、軍紀に照らせばセレンは脱走兵扱いだった。脱走は死刑が原則である。 特に家族を失ったものも多い、リュッセル半島にいた直参を中心とする騎士の反発は凄まじかった。離反しなければもっと多くの家が救えたであろうと言うのだ。一方で彼女が戦乱の終結、半島の奪還に多大な貢献をしたことも確かであり、彼女は絶大な人気を集めていた。特に大出世ということもあり、郷士たちは熱心に彼女を支持していた。 彼女の処遇をめぐって、郷士と直参で内乱になりかねない程の諍いが繰り広げられていた。大陸の大半を支配する騎士団が内乱を起こしてしまっては元の木阿弥である。ミシディシは戦乱終結早々に難しい状況に直面していた。 ◆ 「ミシディシ、どうしたのですか?」 ようやく市民から解放されたセレンが執務室へやってきて言った。ミシディシは声をかけられてようやく顔を上げたが、その顔は険しい。 「知っているだろう。あなたとルオンナルの処遇についてだ」 「軍紀に照らして処刑……ですか?」 「そんなことをしたら早晩私が殺されてしまうさ。そしたらまた戦乱だ」 「処罰しないわけにもいかないでしょう。あの群衆の中にも直参派の人が紛れ込んでいて、売国奴呼ばわりされた挙句石投げられたりもしましたよ。次の瞬間にはぼこぼこにされてて、私が仲介に入ってやっと止まりましたけど」 「石頭の私が和解できて他の騎士に出来ないわけはないのだが、正直そんなに悠長に構えてられる訳でもない」 二人が余りに難しい顔をしていたからか、ルオンナルが笑いながら入ってきた。 「セレンと一緒なら国外追放とかでも良いけどね。書類にも追われないで済むしさぁ」 楽天家のルオンナルらしい意見にセレンがようやく笑った。それからふと何かを思いついたようにミシディシへ向き直った。 「自主亡命ということにします。それなら職に就く必要も、私の名誉が落ちることもないでしょう?」 「確かに自主亡命ならあなたの名誉は傷つかない。だが、それでいいのか?」 「いいですよ。ルオンナルもああ言ってますから」 「え? ホント? 二人でいっぱい旅行しようね!」 顔一面に笑みを浮かべながらルオンナルが後ろからセレンに抱きつく。セレンが驚いて振り放そうともがき、ルオンナルはもう抱きつくというよりしがみつくといった感じになっていた。ミシディシは目の前できゃあきゃあ騒ぐ二人を笑いながら見て、二人の自主亡命を認めることにした。 次の朝セレンとルオンナルがリュッセル城からいなくなった事が明らかになり、多少騒ぎになった。ミシディシが二人は旅に出る旨の手紙を残していることから自主亡命だという事を説明し、騒ぎは収まった。直参は彼女が公権力から消えたことに満足し、郷士は色めきたったがいなくなったのが本人の意志であるために、それ以上の追及は出来なかった。 二人の行方はようと知れないが、リグナム火山の付近に住む住人が、外海に向けて飛んでいく二匹の竜を見たのだという。朝日に照らされる二匹は、珍しい青系統の色だったらしい。 和解とかまじいいよね。 -- 名無しさん (2012-08-04 13 24 22) 名前 コメント
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サルステーネの必殺技。効果範囲も広く、威力もそこそこ。闇属性のため、それに弱いユニットの体力を削ることができる。もちろん悪魔相手に効果はほとんどない。 -- 名無しさん (2009-10-11 17 23 21) 1.73で麻痺付加効果が付いた。魔法で技術をブーストすれば、かなりの広範囲の動きを止めることができるかも? -- 名無しさん (2009-10-30 23 56 47) ゴート軍のようにファイター系ばかりだと動きを完全に封じられてしまう事が多い -- 名無しさん (2010-01-08 08 47 25) 突撃してきたナイト部隊の足を黒龍剣で止めた後、ヨネアのエクスプロージョンを発動すると敵軍に多大な被害を与えられる。 -- 名無しさん (2010-03-09 19 57 10) サルステーネを強キャラたらしめている最大の要因であり人間相手ならこれ一つで戦場をひっくり返せるすごい技。 しかし悪魔、リザードマン、ドワーフと序盤の強敵は皆麻痺耐性持ちだったりする。 -- 名無しさん (2010-03-10 01 28 15) Ver5.9で見た目が変わった とてもかっこいいので一度ごらんあれ -- 名無しさん (2013-05-18 20 15 45) うねうねするようになった -- 名無しさん (2013-05-24 04 56 22) かっこいい(困惑)? これじゃない感がすごい。 -- 名無しさん (2013-05-24 10 24 12) かっこよくないがこれはこれでアリ 滞在時間が長すぎて強すぎるが、生き物みたいに動くのはすごい -- 名無しさん (2013-05-24 13 25 46) どっちかというと純粋にゲームを遊んでるプレイヤーより 自分でオリシナ作ってる人が見て楽しい系なのかな チート級の強さは変わってない -- 名無しさん (2013-05-24 16 35 51) ファルシスで相手にするときはちゃんとLS活用して麻痺耐性をつけよう 魔術師とか突撃で楽勝wwwwサルステーネも数で押せるwwwとか思ってると死ぬ(もっぱらネアトンが) -- 名無しさん (2013-05-24 16 36 40) 正直召喚肉壁もなしでサルステと戦うなんて、かなり自殺行為なんですけどね。 -- 名無しさん (2013-05-24 19 18 01) 新・黒竜剣の怖いところはその召喚肉壁を越えてこっちまで来たりすること 麻痺耐性がない前衛、脆い後衛はデコイの直後に控えずしっかり距離を取ろう -- 名無しさん (2013-05-25 08 06 34) 視界制限があるとうねる黒竜剣が敵にどの程度被害を与えたか分かりづらく 見た目的にもすぐ消えていまいち。システムで割を食ってる感がある -- 名無しさん (2013-05-25 21 20 37) 広い範囲をうねうねと動き続けるので麻痺を解除してもすぐに麻痺る その間にサルステーネ他が突っ込んできてオワタ -- 名無しさん (2013-07-30 10 30 49) 昔はセレンの青竜剣がめっちゃ強かったイメージがあるけど、 最近のverではこっちのほうが強い。 -- 名無しさん (2013-08-01 17 17 43) 若干用途が違う感じではあるけどね 黒竜剣だと単騎無双はちょっと厳しいけど、大軍同士がぶつかるときはこっちのが怖い -- 名無しさん (2013-08-01 20 45 58) グリーンウルスでやってると本当に対処に困る 雪巨人さんただでさえ麻痺に弱いのに、治療できる味方いないし、召喚壁も作れないし ポートニックのトルネード頼みしかないのか… -- 名無しさん (2013-10-30 22 41 48) 一番の強みは突撃の怖いファルシス騎士団を停止できること。 範囲で麻痺らせ、さらには敵を過ぎてからも誘導持ちなのか敵の方向にUターンして追いかけ回すためにほとんどの相手をとめられる 耐性持ちが多いことが残念だが、十分に強い必殺技。敵にまわるとうねうねで避けにくく、一度避けてもUターンしてこっちに向かってくるので非常に厄介。からうちさせても十分な距離がないと誘導で本隊に突っ込んでくる。 -- ひかる (2014-03-26 16 00 42) 突進守るなら昔の波状のが良かった -- 名無しさん (2014-03-26 18 38 18) 昔は地裂斬みたいに放射状にブワーって広がったから恐ろしい技だった 今は大して脅威ではないけど、ファルシス騎士団を初心者がプレイするときは絶望を味わうかも? -- 名無しさん (2020-06-04 19 57 47) うねうねと動くので、ファルシスなどでは馬さばきで避けることも可能 後衛が麻痺して狩られるリスクがあるので厄介さはかなり高い -- 名無しさん (2023-06-23 09 22 18) 名前 コメント